キャスティングでクロマグロ131.5キロ!
 

それは俺がトカラにいるときに飛び込んできた。トカラではいつもの携帯は繋がらなくなる。それで気づくのが遅れたがマグラーズの土岐さんが掲示板に書き込んでいてくれた。


「イチローがモンスターキャッチ!推定150キロ♪」


それを知り、すぐにイチローに電話を入れる。

俺「デカイのまた釣ったそうじゃないか」

イチロー「まだ計ってないですけど130以上はあると思います」

俺「ファイティングタイムは?」

イチロー「2時間40分です」

俺「今年立て続けだね。今までの苦労が一気に報われたね」

イチロー「いえ、あまりにもやられるのでくじけそうになりましたよ。師匠(イチローは俺のことを師匠と呼ぶ)たちがニュージーランドで釣ったマグロのことが参考になりました」

俺「そんなことないよ。すべてイチローの努力だよ」

イチロー「いやいや師匠です。これからも指導をお願いします」

イチロー「今日は漁協が閉まってしまったんで明日正式に計ったら連絡します」


イチローとともに挑んできた11年間の思い出がいっぱい浮かんできた。自分が釣った以上に嬉しかった。

トカラで仲間に報告してみんなで歓声を上げていた。

昨年は100キロオーバーを7発かけてすべてやられた。
今年も150キロクラスに船縁でやられた。

今度こそは!

絶対に取る!
ラインはPE12号、ドラグはときに20キロくらいまで上げた。
腰には万が一用の命綱。
2時間40分。戦いはイチローの勝利で幕を閉じた。

フックは口元に掛かっていた。

漁協は閉まっているので計量は翌日することに。
全長実測206センチ、重量131.5キロ

クロマグロのキャスティング史上に永遠に残る大快挙である。
折れない心!
何度も敗北を味わったが、そのたびに強くなっていった。
イチロー(佐藤偉知郎)はマグロに人生を掛けて12年目になる。

誰よりも多くの時間を費やして

誰よりも多くのマグロを釣り

誰よりも数多く挑んできた男である。
タックル
ロッド:ソウルズプロト7.5F(発売未定)
ルアー:ペンシルミノープロト(発売未定)
リール:ダイワソルティガGT6000 6500スプール装備
ライン:バリバス アバニGT12号
リーダー:バリバス170Lb 3ヒロ
ファイティングタイム:2時間40分(交代なし)

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